【対談第2弾】五島先生×奥山美奈:老後2000万問題の処方箋。団塊世代が変える、新しい終末期のカタチ

2026.05.11

こんにちは!TNサクセスコーチング株式会社 代表取締役の奥山美奈です。

先日出演したラジオ番組での、五島先生との対談レポート第2弾をお届けします。

前回は「日本の病院が半分に減る」という衝撃の事実と、LIXIL様と共に取り組んでいる「健康延伸」の重要性についてお話ししました。 (※前回の記事:『五島先生×奥山美奈対談:日本の病院が半分に減る!?「自宅入院」の時代』はこちら)

今回は、その一歩先。 私たちが人生の最後まで自分らしく、楽しく生き切るために設立した「IGP(インディペンデント・ジェネレーション・プランナー)協会」について、五島先生と深掘りした内容をご紹介します。

人生最後まで「自分らしく」をプランニングする「IGP」

前回のお話も衝撃的でしたが、そんな中で奥山さんに誘われて、昨年「IGP」の勉強会に行きましたよね。改めて、このIGPとは一体何なのでしょうか?

ありがとうございます!
IGPとは「インディペンデント・ジェネレーション・プランナー(自立世代プランナー)」の略です。簡単に言うと、人生の最後の瞬間まで自分の足で歩き、自分の口で食べ、楽しく暮らして人生を終える。そんな人たちの「プラン」を一緒に考える専門家を養成する協会です。

プランを考えるんですね。本人が頑張るだけじゃなく、それをサポートする人を育てる。

そうなんです。具体的にはどんなイメージかというと、今「老後2000万問題」ってよく言われますよね。今の高齢者の方は不安があるから、本当はお金を持っていても「タンス預金」にしてしまって使えないんです。

確かに。貯める人の気持ちも分かります。

でも、もし「週末期をここで終える」と自分で決めることができれば、今あるお金をもっと自分のために使えるはずなんです。私が心配しているのは、不安な心に付け込む悪い人たちにお金を取られてしまうこと。そうなるくらいなら、自分のために華々しく使って、「人生いい人生だったな、お前らもこう生きろ!」と子どもたちに背中を見せてほしいんです。

「俺はオムツをしてまで生きたくない」団塊世代の本音

私は以前看護師をしていましたが、戦後を生き抜いてきたかつての高齢者の方々は、オムツ交換や食事介助に行くと拝んでくるような、本当に大人しくて辛抱強い方々でした。でも、今の「団塊の世代」は違います。

どう違うんでしょうか。

彼らは家族葬を広めたり、仲人なしの結婚式を選んだりと、自分たちで新しい文化を作ってきた世代です。だから介護に対しても「俺はオムツをしてまで生きたくないよ」という人が必ず出てくると思うんです。

そうですね。時代は確実に変わっています。

もし、これまでの「暗黙の了解」だった介護を本人が拒否し、「認知症がひどくなったらもういい」「食事ができなくなったら無理に食べさせなくていい(食事介助ノー)」という意思をACP(アドバンス・ケア・プランニング)で明確にしていたらどうなるか。世の中から「要介護3、4、5」という状態の人は、いなくなるかもしれないんです。

なるほど。本人の尊厳が守られるだけでなく、国の財政も良くなりますね。

「子供に残さない」という新しい生き方のムーブメント

私自身、今57歳ですが、あと20年くらいかなと思った時に「子供には残さない」と決めています。認知症がひどくなったら生きないし、もし夫が先に亡くなったらスイスに行こうかな、なんて考えているんですよ(笑)。

スイスですか!

はい。そう決めれば、使えるお金はたくさんあります。年間数回スペインへ行ったり、ワインを楽しんだりする生活ができる。私はそんなムーブメントを起こしたいんです。

2025年問題(団塊世代が後期高齢者になる)を「問題」として軽く捉えていましたが、その当事者たちの考え方が変わることで、時代がガラッと変わる。そこまで考えないといけないということですね。

そうなんです。これからは「家対家」ではなく、個人が人生の最後を選ぶ時代です。

まとめ:自分の人生を「自分で選ぶ」ために

いかがでしたでしょうか? 「確立された高齢者像」が今、団塊世代の方々を中心に大きく変わろうとしています。

最後まで自立して生き、自分で幕を引く。 五島先生ともお話しした通り、これからは「自分自身で選び、プランを立てる」ことが、老後の不安を解消する唯一の答えなのかもしれません。

IGP協会では、こうした新しい人生設計の考え方を広め、一人ひとりが輝ける社会を目指しています。

次回の対談第3弾では、より具体的に「正常な老化と異常な老化」を見極める知識や、五島先生も驚いた介護の具体的な技術についてお話しします。LIXIL様との取り組みにも繋がる大切なお話ですので、ぜひお楽しみに!

奥山美奈
奥山美奈
看護師、高等学校教諭(看護)を経てTNサクセスコーチング(株)を設立。管理者教育から採用プロジェクトチームの指導、人事評価の構築などの組織の課題をまるごと解決するマグネット化支援を行う。現職の管理職を、人を育て組織の経営課題も解決する「院内コーチ」へと昇格させる「コーチ認定制度」は奥山オリジナルプログラム。認定者のその数300名。ソフトテニスで3度の国体出場、2013年度マスターズ全国大会準優勝の経験から提供されるコーチングは圧倒的な成果を産んでいる。書著5冊。連載、講演多数。エルゼピアジャパン「上手な叱られ方」「医療にとって本当に必要な接遇とは何か」e-learning講師。S-QUE「訪問看護」e-learning総合監修。
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